【建設】業界の中でも特殊?プラント施工管理

プラントという言葉をご存知でしょうか。耳なじみがない方がほとんどだと思います。プラントとは工場や製造設備関連のこと。建設業界ではよく使われる言葉です。工場や製造設備の建設に携わっているのが、今回紹介するプラント施工管理という仕事です。工場を建てるには建築の知識はもちろん、工場に設置されている各種機械や設備、配線関連などの知識が欠かせません。そういった点からも、プラント施工管理は建設業界の中でも特殊な職業といえます。

プラント施工管理の特徴ともいえるのが、仕事のスケールの大きさ。一般的に、マンションやビルを建てる際の予算は数億円程度。これでも十分高額ですが、プラント工事の場合はその予算が数百億~1兆円にものぼります。単純にも工事の規模が大きいこともありますが、高額な機械や部品類を工場に入れるため、これほどの予算になるのです。プラント施工管理は、このレベルのビッグプロジェクトを動かしていくことになります。

プラント施工管理の転職・求人情報を見ると分かりますが、専門知識だけではなく他分野の知識も欠かせません。ある意味、プラント施工管理は他の施工管理をある程度理解した方が行き着く着地点といってもいいでしょう。また、建築や土木などの施工管理と違ってプラント施工管理は専門の資格がありません。他分野の幅広い知識が求められるからです。プラント施工管理をしたいのであれば、自分が得意としている分野の受注をメインに行っているプラントエンジニアリングの企業を探すといいでしょう。

またプラント施工管理では、海外勤務になる可能性もあります。海外進出している日本企業が、発展途上国でプラント工事を行うことが増えているからです。ただ現地に任せているとプラント施工管理としての知識や経験が浅いため工期に間に合わなかったり、最悪工事そのものが出来なかったりすることもあります。そこで日本の優秀なプラント施工管理者を海外に派遣し、成功事例を作っているのです。海外のプラント工事はより規模が大きいため、プラント施工管理として経験を積んでいきたい方にはぴったりな環境となっています。

他の施工管理と比べて広く深い知識が求められるプラント施工管理。ですがその分、やりがいや得られる経験も段違いといっていいでしょう。